SABA ASRI:バリ島にある、思いやりから生まれたウミガメ保護活動の物語 🐢
Bali Note(バリノート)
2025.6.20
裏庭からはじまったウミガメの保護活動、想像できますか?バリ島ギャニャールのサバビーチにある「Saba Asri(サバ・アスリ)」は、まさにそんな場所。これは、地元の漁師・マデ・キキさんの優しさと自然への思いやりから始まった、ウミガメ保護のリアルストーリーです。
きっかけは、命を守りたいという想い
キキさんはある日、浜辺に産み落とされたウミガメの卵が野犬に食べられている光景を何度も目にしました。「なんとか守れないだろうか…」そんな思いから、最初は見つけた卵を近くの保護施設に届けることから始まりました。
そのうちに、彼自身がウミガメの生態や孵化の方法を学び、2007年には仲間とともに自宅の裏庭で卵を保護・孵化させる活動をスタート。道具も場所もごくごく簡素。けれど彼らには、何より強い信念がありました。
手作りの保護施設と、支援の始まり
2013年、ようやくその活動が地元自治体に認められ、少しばかりの資金援助で浜辺に小さな保護所が設置されました。でも、建物は未完成。フェンスも簡易的なもので、野犬が卵を狙って侵入することも。電気代、餌代、住民から持ち込まれる卵の管理費用など、すべてが自腹。
彼らの活動は、利益目的ではありません。報酬もなく、時間も労力も惜しまず、ただ「守りたい」という思いだけで続けているのです。💚
命の循環に関わる喜び
バリ島では4月〜10月が産卵シーズン。キキさんたちは地元住民と協力し、浜辺に産み落とされた卵を見つけて保護所に運び、安全な場所で孵化を待ちます。孵化後の赤ちゃんガメ(=タートル・ベビー)は、しばらく世話を受け、十分に元気になった後、海へと放流されます。
感動的なのは、助けられたメスのウミガメたちは、30〜40年後、再び自分が生まれたこの浜辺に戻ってきて産卵するという自然の神秘。命のバトンがつながっていくのです。
直近のシーズンでは、Saba Asri では約300の巣から約2万匹以上の赤ちゃんウミガメを無事に海へと帰すことに成功しました。これは、もし何の保護もされなければ、野生では数%しか生き残れないウミガメの命を大きく救ったことになります。✨
保護だけでなく、学びの場としても
Saba Asri は単なる保護施設ではありません。地元の子どもたちや学校グループにも開かれていて、自然保護の大切さや、ウミガメの暮らしを学ぶ教育の場にもなっています。
訪問者も歓迎されていて、特に孵化のシーズン中は、放流体験をすることができます。海へ向かって必死に進む小さな命を送り出す体験は、大人にとっても子どもにとっても忘れられない思い出になるでしょう。
教育旅行にもおすすめ
Saba Asri は、教育旅行先としても最適です。自然と命の大切さを体感できるこの場所は、子どもたちにとって貴重な学びの場となるだけでなく、命を守る現場でのリアルな体験を通して、環境保護の意識を育てることができます。修学旅行や学校の自然体験学習などにも、ぜひ訪れてみてください。
あなたもその一部になれる もし、バリ島に行く予定があるなら、Saba Asri Turtle Conservation を訪ねてみませんか?ビーチやサンセットだけではない、“命をつなぐ”旅の理由が、ここにはあります。
「小さな行動が、大きな変化を生む」—— Saba Asri のストーリーは、それを私たちに教えてくれます。
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